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9月に入って

9月に入って、朝夕が少し涼しく感じられてくるようになりました。今年の夏が異例の暑さでしたので、当外来でも‘あせも’や‘とびひ’など夏ならではの疾患が多かったです。
副院長を迎えての新体制で3ヶ月たちました。院長の保険診療時間の制限をしたために予約が集中しまして、みなさまにご迷惑をおかけしております。しかしその一方で美容部門の充実をはかることができ、患者様への還元がすこしずつでもできていると確信しております。美容外来では“シミ”や“にきび”などへの対応と脱毛治療をしております。

今回は夏の紫外線で今まで以上に目立つシミについてのお話をさせていただきます。
ひとことでシミといっても大きく分けて5種類に分類され、同じように黒くみえるものでも原因が違いますので、おのずと治療も異なってきます。代表的な2つのシミについて触れます。

ひとつは、年齢とともにめだってくるものが老人性色素斑といわれるもので、比較的年齢の高い方に見られる傾向にあります。いわゆる光老化の代表です。レーザー治療が第一選択ですが、レーザー治療後のアフターケア如何によっては治療前よりもむしろ濃くなってしまうケースもあります。治療直後から絆創膏での遮光を最低2ヶ月くらいは必要になるため、治療したことを他人にわかってしまうことや見た目の問題があるので、レーザー治療は現実的には難しいことが多いです。
当院ではこの老人性色素斑にはIPL治療をおこなっております。間欠的に光を照射することにより、最低限のダメージで患部のみ治療をすることができるものです。旧式のIPL治療では治療効果をあげるためにむしろやけどを起こすなどの問題がありましたが、フォトフェイシャルファーストという道内唯一の最新IPL機器ではこの問題は解決されました。少しずつはがれるようにシミがとれていくので人知れずシミが薄くなることから、美容治療というものに抵抗感がある日本人には感覚的には合っているように思われます。

第2の代表的なシミには“肝斑”といわれるものがあります。女性のほほにべたっと均一に見える茶褐色の色素斑です。妊娠をきっかけにあるいは中高年世代に入ってから目立って生じるものです。このタイプにはビタミンCとトラネキサム酸の摂取が保険では適応となります。内服の治療を継続することにより改善は見られますが、限界があるのも現実です。その上、IPLやレーザー治療などではむしろ濃くなる傾向があり、即時の解決の難しいシミのといえます。
現在の美容学会で推奨されている治療法はビタミンCとトラネキサム酸の摂取に加えイオン導入が有効とされています。当院でもこの治療の対応するために、高濃度のビタミンCをイオン導入でさらにビタミンAとEを超音波導入で同時に皮膚の中に浸透させる手技を取り入れています。

ひとことでシミといってもさまざまな治療法とその適応がありますので、お悩みの方は、シミに対する美白化粧品などの情報を利用するときには、皮膚科専門医にどのタイプのシミなのかの診断をうけてから、どの美白情報がご自身の状況にあっているのかを見極めて対応されてみてはいかかがでしょうか?
当院では、通常の保険外来にて、ご相談も受けております。お気軽に受診してみてください。

(2007.09.06)

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