日吉皮膚科クリニック logo

Back Number Of a Column

紫外線について

ゴールデンウイークも終わり、体が仕事モードにすんなりと入れるような時期になりました。今年は、例年と比べて暖かい日は少なく、朝晩はまだまだ寒い函館市です。
しかし、短い北海道の夏をなんとか満喫したく、外出する機会が多くなると思います。
そこで、気をつけたいのが、やはり紫外線です。外来でも日光湿疹の患者様が増えてきております。まだ5月なのに?と思われるかもしれませんが、紫外線のA波に限っていえば、1年を通してピークとなる7月とほぼ同じくらいの量が地表に降り注いでいます。しかも曇り空でもA波は晴天の時のやく80%は地表に届いていますから、肌寒いとはいえ、紫外線に対しては真夏の対応をする必要があるのです。特に朝の通勤時間帯には紫外線A波はピーク時の60%程度にまで増えており、毎日のことだけに、レジャーの時よりもむしろ必ずケアしておきたいポイントになります。

紫外線にはA波とB波があることは周知の事実ですが、皮膚に対してどんな作用があるのかは以外とご存知ない方が多いようです。A波は皮膚の真皮の成分にもなるコラーゲンを破壊しますので、シワの原因になります。また肌の活性を保つミトコンドリアを傷害したり、シミを濃くしたりします。紫外線B波は、よく紫外線を浴びて赤くなる原因となります。表皮の細胞の遺伝子傷つけて新たなシミをつくります。

市販のサンスクリーン剤にはSPFの値が高いものが最近では目立ちますが、PA値の表示もあるものがよりよいと思われます。SPFは紫外線B波をカットする能力、PAは紫外線A波のカットする能力の目安になります。皮膚の老化にはA波B波ともに作用しているから両者を防御しなければ老化は早くなることになります。
では、正しいサンスクリーン剤の選択基準といいますと、季節に関係はなく毎日塗る場合は、SPF値が15以上 PA値が3+以上であることがお勧めです。紫外線に弱いから、すぐ赤くなるからという理由だけではなく、将来的に皮膚の老化(光老化)から守るためにもサンスクリーン剤などで、しっかりと防御することが大切です。一度できてしまった、シミやシワをとるために化粧品や治療に高額な投資をするよりも予防がもっとも効果的で、かつ経済的といえます。お手持ちのサンスクリーン剤を一度確認してみてください。

(2005.05.23)

© Hiyoshi Skin Clinic All Rights Reserved.