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はじまして、院長の横田田鶴子(よこたたづこ)です。先月の21日に開院しました。開業している函館市は北海道内でも雪の少ないところですが、今年は、当地も全国にもれなく毎日のように雪が降りました。特に、開院の前後の積雪量は多く、スタッフ総出で、駐車場の雪かきをするのが、1日の仕事はじめになっていました。当クリニックは午前8時からと早朝外来をしており、気温の上がらない早朝の雪かき労働は寝ぼけた体を目覚めさせるのにちょうどいい運動になっていたようです。
さて、開院して約2週間たちました。近郊の患者様に足を運んでいただき、地域医療に役立ちたいという希望が少し現実になってきたようで、嬉しく感じております。しかし、一方で気になることが、出てきています。それは、受診されるほんの一部の方ですが、専門外の科のドクターに診察を受けて治療されていたことです。通院上、皮膚科が遠方にあったために、やむを得ず、かかりつけの他科の先生に相談した場合が多いようです。アトピー性皮膚炎などに対しては、患者様の意識が年々高くなる一方、それ以外の皮膚疾患については、皮膚病は命にかかわることが少ないイメージのためなのか、常備薬をつけてなんとなく漫然と放置されていたり、他科からついでに塗り薬が処方されている傾向があります。今、日本皮膚科学会認定の皮膚科専門医制度が確立しています。私も、6年ほど前に取得しました。取得の方法は、最低研修年数が5年以上(指導医がいる病院での研修であることが必須)で、論文を必要数書いていること、手術件数が必要数を満たしていること。またその内容を吟味され、さらに筆記試験と面接の上での口頭試問をクリアして初めて取得するこができます。このような経験をとおして皮膚科を知れば知るほど、奥の深いものだと感じています。皮膚が内臓の隠れた病気のサインであることはよく知られていることですが、それは、ひとつやふたつではないので、毎年、国内外で多くの報告される論文や情報にアンテナをたてて、何かのサインではないかという視点を持ってしっかりと皮膚を診ていなければ、せっかくの体のSOSを治りにくい慢性の皮膚病としてかたづけられてしまう危険があります。つまり専門医以外の他科で皮膚科の治療を受けるということは、そのようなことにもなりかねないということです。
さらに皮膚病の経過は眼に見えるものなので、良くなっているのか悪くなっているのかを 毎日見ている患者様には決して嘘やごまかしがききません。だからといって、ただ付け焼刃に出ている症状を薬で消したとしても決して根本的な治療に繋がっていないことが多いものです。ですから、急がば回れというように根気を必要として、じっくり腰を据えて病気と取り組む姿勢が時として大切になります。皮膚科に行くのが大変なら、とりあえずこれをつけてみれば?のような付け焼刃の治療は一見、患者様の都合を考え親切のようにも感じられますが、実際のところ、初期治療の誤った選択がその病気の治るまでの道のりを遠のかせているとこも事実です。皮膚病は決してついでに診てもらう病気ではありません。
また、病気とは無縁な印象がもたれているスキンケアも正しい知識がなければ、アドバイスできません。そういった意味では、ご自身で変だな?と思われたり、ちょっとした疑問や生活上のアドバイスが必要なときには、気軽に皮膚科の門をぜひたたいてみてください。病気だけで、病院を利用するのはもったいないですよ。 スキンカウンセラーとして役立ててみてはいかがでしょうか?
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